2017-01-01から1年間の記事一覧

薬指の標本(著:小川洋子)

標本からは死の匂いがする。 という書評を読みました。有機質と無機質が極彩色を帯びて西陣織のように重なりあっていました。キーボードパネルの多いversionみたいなのが散らかって、普段ぎっしりつまっているのと反対に真っ黒な洞窟が出来た、という状況が…

「四色の藍(著:西條奈加)」

理系のものばかり読んでいたので、文系を読みました。 ですが、四色の藍...とても計算されてる物語でびっくりしました...舞台は江戸時代、ある日、腕利きの藍染め職人である茂兵衛が何者かにより殺されてしまいました。 そこから因果は絡まりはじめ、目的を…

「中学の知識でわかるアインシュタイン理論(著:大方哲)」を読んで

前回の物理の本の隣に置いてあった本です。 アインシュタインという人間を解説したあと、アインシュタインの導き出した理論を学ばしてくれて、最後はわたしの学問を究めたいという意思を奮い立たせてくれました。正直かなり気負って読み始めのですが結構スラ…

「ぼくらは「物理」のおかげで生きている著:横川淳」を読んで

僕は物理がとっても苦手で、何回勉強しても頭に入らないです。 とくにFとかGとか単位系が出てくるとこが、全く分からない...。あ、今気付いたけど丸暗記すれば良いのかな...。そんなぼくでも、なんとか曖昧に理解出来るような本でした。 専門用語っぽいのが…

「ぼくらは夜にしか会わなかった(著:石川拓司)」を読んで

ネタじゃなくガチで私の文は拙く、読む人を不愉快にさせることもあるかもしれません。今回のタイトルの小説には短編が6つ入っていました。 そのどれもが儚く美しい恋物語で、正直1本読むだけで胸がいっぱいになって読了に3日かかりました。 たくさん泣き…

「今を生きるための現代詩(著:渡邊十絲子)」を読んで

読書感想なんて縁遠いものでした。 よって、文章の書き方はもちろん、人に誤解させないような表現など私には正確に書けません。 ここまで読んだだけでも私の文章構成力の低さが伺えることと思われます。 今回は『今を生きるための現代詩(著者:渡邊十絲子)』 …